大人のアトピーの克服への道しるべ 17
もう一つの転機がありました。
2年前にシックハウスから脱出する事ができました。
両親の住んでいた家を立て替えて、同居することになり、10年以上経ってもホルムアルデヒドが充満している住居から出る事ができ、シックハウスの影響を排除できるようになるはずでした。
7月に新居に引っ越し、夏の暑い盛りなのでアトピーがどんどん軽くなると思ってましたが、劇的に良くなる事は無かったですが、だんだん軽くなってきているのは感じていました。
身体中に出ていたアトピーの症状が明らかに減ってきて、アトピーが出なくなった箇所も増え顔と首以外は、ほぼ無くなりました。
そして、あれほど毎日、毎日痒みがあり、いつもどこかを掻いていたのも、無くなり心にも余裕がでてきました。
新居は自分が子供の頃に住んでた家を建て替えたのですが、家の前には子供の頃ほぼ毎日遊んだ公園があります。
今も公園ではあるのですが、遊具もほとんど撤去され、滑り台と鉄棒だけ。
しかも草が生え放題で子供が遊ぶような公園ではなくなっていました。
まぁ、遊んでいる子供も滅多に見ないですが、何となく寂しく感じていまい、せめて子供が来ても遊べる状態だけは作りたいと思うようになりました。
大人のアトピーの克服への道しるべ 16
「子供の頃は、肌がツヤツヤだったって初めて聞いたわ」
どうやら、3歳の時に新築の家に引っ越し、そこからアトピーや喘息などのアレルギー症状が出るようになったらしい。
確かに子供の頃、母親が家の中の建材の臭いが凄かったと言っていた。
結果、自分のアレルギー体質の原因は、ホルムアルデヒドなどの建材由来の化学物質の影響が強く、また、自分はそれに対して影響を受けやすい体質である事が分かりました。
大人アトピーの克服への道が見えてきた瞬間でした。
アレルギーは体質なので、治らないものだと思っていましたが、汗を出す事で解毒作用を高め、アレルギーを起こす原因を遠ざければ、克服できるのではないかと思い、自分自身の身体で確かめてみようと思いました。
夏に効率よく汗を出したい。
でも、娘が幼いからなるべく家に居て一緒に過ごしたい。
そこで思いついたのが、夏でも厚着をすることでした。
もともと、アトピーなので夏でも長袖を着ているのですが、寒い時に着る発熱インナーを夏でも着るようにしました。
効果は絶大で夏は、通勤だけでめちゃくちゃ汗を出すことに成功しました。
このおかげで、暑い時期にアトピーがだいぶ緩和されてきました。
あとは原因となるシックハウスから脱出出来ればアトピーの克服は出来そうな感じでした。
大人のアトピーの克服への道しるべ 15
毎日身体の状態を観察するということは、声になっていない身体の声を聞くようなものです。
注意していないと聞き逃してしまうような声を聞き取り、振り返り、どうするかを考えます。
シックハウスによる重度のアトピーなので、10年経っても症状はあまり緩和しなかったのですが、奥さんが妊娠した事によって生活が変化しました。
これまで通勤で最寄りの駅まで奥さんに車で送迎してもらっていましたが、奥さんの体を気遣い、駅まで歩いていく事にしました。
通勤の服装はスーツなのですが、肘の内側と腕にもアトピーが出ていたので、夏でも長袖でしたし、以前勤めていた会社の方針で夏でもスーツの上着を着る習慣がやめられず、夏の猛暑日でも続けていました。
当然ですが、夏は毎日汗だくになっていました。
さらに、勤め先の場所が変わり、勤め先から駅まで3キロ弱、最寄り駅から家まで1キロ半を毎日歩いていました。
すると夏が終わる頃にはアトピーの出る箇所が減っている事に気づきました。
ただ、夏が終わり、汗を出す量が減るとアトピーが悪化してくることもわかりました。
また、夏がくると汗だくの日が続き、アトピーが軽くなり、冬から夏の汗だくの日が来るまでは悪化するを繰り返しました。
ただ、かなりアトピーが緩和している事は実感しました。
この頃には、手の甲のアトピーもほぼ出なくてなりました。
ちなみに子供には全くアトピーが出てなく、玉のようなツヤツヤの肌。
娘にアトピーが出なかった事、アレルギーの症状が出てない事に胸を撫で下ろすような気持ちでした。
ある日、娘のツヤツヤな肌を見て、母親が衝撃的な一言を言ったのです。
「お前も、生まれて間もない頃は、同じようなツヤツヤの肌だったよ」
(゚Д゚)⁉️
大人のアトピーの克服への道しるべ 14
人によってアトピーの出る箇所は異なると思いますが、自分の場合は顔と手の甲が酷く、他はあまり酷くありませんでした。
なぜ、人の目に見える所が酷くなるのか。
理由は簡単で、家の中でも長袖の服を着ていたのでホルムアルデヒドに直接さらされる箇所が酷くなったわけです。
アトピーが酷いと、他のアトピー持ちの人から色々な情報が得られます。
面白い情報の中の一つに身体に毒素が溜まってくると、手の爪の付け根付近の皮膚が黒っぽくなるというものでした。
その話を聞いてから、爪の付け根付近を見るようになったのですが、確かにアトピーが酷い時に黒っぽく荒れた感じになってるような感じがしました。
その結果、スナック菓子とインスタント食品は避けた方がいいと思うような結果でした。
また、逆に食べると爪の付け根付近の黒さが緩和する食べ物もいくつか発見しました。
アレルギー体質の人は身体が過敏に反応するので、食べ物を食べて自分自身を観察すると、身体に合ってる食べ物とそうでない食べ物が顕著に出てきます。
人によって違うとは思いますが、セロリ、オクラ、クコの実を食べた後日は指先の黒っぽさが減り、アトピーも緩和されてました。
アトピーが悪化する食べ物や化学物質を避けて、体調を整えていきますが、朝起きると手や枕が血まみれになることがありまして、何が犯人なのか推測していました。
重度のアトピーを緩和し酷くならないようにする為に、身体を観察し食生活を振り返り、何度も逆戻りを繰り返していくうちに、身体の小さな変化に気づけるようになっていました。
今、振り返れば、これがアトピー克服の一歩になったと思います。
大人のアトピーの克服への道しるべ 13
アトピーが酷くなると、本能的に科学物質を避け、なるべく洗剤などを触らないようにしてました。
触ると手にピリピリとした痒みが出るので、なるべく触れないようにしていました。
そのため、食器の後片付けも手伝えなくなりました。
また、関係ないかもしれませんが、インスタント食品やスナック菓子なども避けるようになりました。
こうなってくると、何がアトピーの悪化につながるか犯人探しのような状況になり、悪化の考察をするようになりました。
何となく、インスタント食品を食べた後はアトピーが悪化する傾向があるように思い、なるべく食べないようにしていました。
また、痒みのコントロールもやっていました。
皮膚には痒みのセンサーが無く、痛みを痒みと捉えてしまう事は有名ですが、その理論を活用して痒みは痛さだと思うようにしました。
それによって、痒みのイライラから少し開放できると感じたからです。
痒みが出たら痛いと声に出して、紛らわしていました。
また、汗を出した時の猛烈な痒みも、出始めの汗を濡れたタオル等で拭き取ると、その後の痒みが落ち着いてくることもわかりました。
大人のアトピーの克服への道しるべ 12
シックハウスの物件に引っ越してから、アトピーが格段に酷くなり、半年も経たないうちに誰から見ても重度のアトピーだと分かる状態にまで悪化しました。
アトピーが進行している時に、辛かったのは少しでも汗を出すと、その部分が猛烈に痒くなることです。
夏場は特に、首、膝の裏、肘の内側、顔が酷くて、我慢できない痒みになります。
そして、少し痒みがある部分を掻くと、心地よさで心がスッとするのもあり、余計に掻くのをやめられなくなりました。
自分の意思で掻くのをやめるのは難しく、我慢してるとイライラしてくるので、掻かずに撫でてごまかすようにしてました。
掻くと悪化する事は分かっていますし、なるべく皮膚を傷つけないようにするにはどうしたらいいか考えていました。
起きている時は何とか我慢できますが、寝ていると自制が外れてしまうので、起きてから悲惨な状態になる事はが多かったです。
特に、耳の辺りは掻くと出血が多いので朝枕カバーが血まみれになっていることはよくありました。また、よく手の甲も寝ている時に掻きむしっていました。
これだけ悪化すると、ステロイドを塗っても焼け石に水状態で、塗ったところの痒みが増す時もあったので、ステロイドも避けるようになっていました。
大人のアトピーの克服への道しるべ 11
そんな酷い家に住んでいたので、毎日換気のために窓は開けていましたし、空気清浄機も稼働させてましたし、エアコンもイオンが出るものを設置してました。
それを10年以上続けても、シックハウスによるアトピーが改善しないのは、シックハウス界ナンバーワンの物件なのでしょう。
常に住まいから、有害物質が提供されているのですから。
別件ですが、新築なのに2年程度でベランダの網戸がしっかり閉まらなくなりました。
よく見たら、窓枠が外側に軽く弧を描くように湾曲してました。
メゾネットタイプの物件で階段があるのですが、階段の壁に縦に大きくひび割れを起こしてました。これは、住んで10年くらい経ってから気がつきました。
そういえば、玄関出たところのコンクリートの階段も5年くらいで細かいひび割れが入っていたし、床も一部波打っていた。
完璧な物件でした。悪い方で。
こんなヤバイ物件に住んだのは生まれて初めてかもしれないです。
笑えます。
引っ越して正解でした。